「自分が住んでた所がイスラム国にテロられる」なんて言うと非現実的ですが私やられちゃいました。
【チュニス=大内清、ワシントン=加納宏幸】チュニジアの首都チュニスの国立バルドー博物館での襲撃事件で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム 国」が19日、音声による犯行声明をインターネット上で公表した。犯行声明の真偽は公式確認されていないが、アーネスト米大統領報道官は同日の記者会見 で、博物館襲撃の手口がイスラム国によるこれまでのテロの手口と似ているとの見方を示し、警戒感を表明した。 犯行声明は、襲撃事件を「自 動小銃と手榴弾で重武装した2人の戦士により、チュニジア国会の警備区域にあるバルドー博物館で実行された」と指摘。「十字軍と背教者どもを多数殺傷し た」とテロの成果を誇示しつつ、「今日目の当たりにしたことは、最初の雨粒に過ぎない」として、新たなテロを予告した。
この声明について、アーネスト氏は「真実であるか未確認だ」とした上で、事件が「罪のない市民に対する蛮行に及ぶイスラム国の過去の手口と完全に一致している」と指摘した。
オバマ米大統領は同日、チュニジアのカイドセブシ大統領と電話協議し、テロに直面しながら団結を守っているチュニジア国民を賞賛。同国の民主化は地域における力強い成功例であるとの認識を伝えた。 モナコ米大統領補佐官(国家安全保障・テロ対策担当)もチュニジアのガルサッリ内相と電話協議した。
事件の犠牲者について、チュニジア政府は日本人3人を含む計23人としていたが、計21人に訂正した。射殺された実行犯2人を犠牲者に集計していたもよう。
引用元:チュニジア襲撃テロ 犯行声明「十字軍と背教者どもを多数殺傷した」(産経新聞)
チュニジアのBardo(バルド)は私の住んでいた家からバスで15分もかかりませんし歩いても十分いけます。
バルドからの友達もいます。
最初、このニュースを知ったのは父親からの「チュニジアでイスラム国のテロだってよ。おまえがもう現地に住んでなくてよかった・・・。」というメッセージでした。
仕事から帰ってフェイスブックを開いてみたらチュニジア人はもちろん、他の国の友達までチュニジアテロの件について心を痛めたという旨の投稿をしていました。。
まぁ、昨日のチュニジア独立記念日で「Happy Tunisia Independence Day」なるイベントもやっていたみたいなのでもうそろそろその話題も落ち着いてくることでしょう。
案外あっちも何日も大騒ぎしてるわけじゃありませんでしょうしな。
日本で報道されてなかっただけでMakが住んでいた時にも何度もテロ、デモ、暗殺など発生してましたし、 Mak自身も何度か死に掛けてます。
大半は平和でしたが騒乱状態の年度、緊張状態の年度もありました。
ともかくこのような無茶な事に何年間も首を突っ込んでいた私が死なずに、たったの数日間、地中海周遊クルーズでたまたまチュニジアに寄った観光客が命を落としたのは不幸であったとしか言い様がありません。
又聞きですが今回のテロの背景としては、
・命を落とした観光客は20余名。日本人3人を含むヨーロッパの人々。
・首都チュニスのバルドにある国立博物館の前に到着しバスから降りた観光客に向かって軍人に扮したテロリストが観光客に向けて機関銃を撃った。
・および博物館に人質をとって立てこもった。
・テロリストはイスラム国メンバーチュニジア人5人ほど。2人は特殊部隊により殺害済み。残りは逃亡。
軍人は確かにUARのようなどでかい銃を持ってところどころにいますがバルド博物館に数人で機関銃なんか持って待ち伏せしてた日にゃすぐバレるし逃げるにしてもかなり難しいと思ったのですが・・・。
現場の状況はどうだったのかな。現地に住んでたらすぐに現場まで走っていったのに。
再度申し上げますが、残念としかいいようがありません。
基本的にはチュニジアはここ最近やっと安定してきていたはずです。
今回のテロの目的は未だに定かではありませんが国会議事堂を狙っていたものの警備が厳重だったので、隣接していた博物館を襲ったとのことです。
イスラム国はチュニジアを厳格なイスラム法に基づいていないとし、攻撃対象に加えています。
情勢不安を招く事によって観光客を減少させ観光立国であるチュニジアの国家衰退を狙った犯行とも言えるでしょう。
チュニジアでは約3000名のチュニジア人がイスラム国に参戦していると見られており、私の考えでは今後も何かしら起こると思います。
しかし、チュニジア政府および民衆のセキュリティ意識、テロ対抗意識は高いのでチュニジアを挟むアルジェリア、リビアのような混沌とした状況にまでは陥らないと思います。
明確な根拠は無いのですが現地に住み、彼らの陽気でクソだらしない国民性をよく知っているのでそう感じます。
どこかが荒れたからといって「じゃあ俺も俺も!」みたいにはならないということです。
テレビでやっているチュニジアのニュースを見たら少し驚きました。
チュニジアの現実とテレビ上のチュニジアが大きくかけ離れていると感じました。
チュニジアは地中海に接するリゾート地とされていますが、そんないいもんじゃありません。ゴミだらけでクソ汚いです。
そしてテレビのような紛争地帯ではありません。ニュースを見た同僚から「チュニジアあぶなすぎやろ!」とか「おまえあそこに住んでたんか!?」と聞かれるようになってしまいました。
それまでは「チュニジア?アメリカのどこの州にあんの?」って感じであまりピンと来てなかったのに・・・。
まぁ私もついうれしくて「ドンピシャでそこに住んでましたよー!ニュース映像の場所とか全部わかりますもん!」とか「でも銃弾よけるのうまけりゃ結構良い国っすよー。」って答えたりしちゃってます。
理由はどうあれ、マイナーすぎたチュニジアという国の存在が皆に知れてもらってよかった。
私は海外旅行をする際は自己責任で身を守るべきだと考えています。
日本政府には国外にいる日本国民をも守る義務があるのは当然ですが、基本的に自分で自分を守る事は大前提です。
そして政情不安定の国に行く場合はなおさら自己責任です。強制されて行くわけじゃないんですから。 そして、不幸に見舞われた際は「不運だった。」と言うしかないのです。
命に保障など、どこの国に行こうが日本にいようがありません。皆死ぬ時は死ぬ。死に方、死に時が違うだけ。
ただ、不幸に見舞われた際、氏名、年齢を公表し、果てはその犠牲者の生い立ち、過去の文集まで公表する必要がどこにあるのか?
もし私が死んでいたら名前はおろか、パスポートの写真や生い立ちまで晒されていたのでしょうか・・・。
【おまけ】
職場に寮の鍵を忘れてた同僚に職場に戻る為の自転車を貸したのですが、後日戻ってきた同僚からこう言われました。
Kくん「Makさんから借りた自転車、工場の門のおきっぱにしてロッカー行ったんですよ。そしたらチームリーダーや社員さん皆がちょうど帰る所で、僕も鍵そこになかったんで一緒に帰ったんですよ。」
Mak「人の自転車、そういうところに放置すんな。」
Kくん「そう、皆に自転車そこに置いてたこと怒られてさらに自転車のライトも光が弱すぎて危ないって怒られたから”じつはこれMakさんの自転車なんですよ”って言ったんですよ。」
Mak「おいこら。」
Kくん「そしたらAさんが”Makはアフガニスタンにいた時、敵に見つからないよう自転車のライトは弱くしてたから仕方ないな!”ですって。マジ笑いました。」
そういうキャラか。